相続税改正の影響を検証

相続税増税の影響は? 平成27年分

改正後はじめての発表がありました。

相続税増税

平成27年1月1日以後の相続は、税制改正により基礎控除額の引き下げが行われました。
事実上の相続税増税です。
この改正によって平成27年以降、相続税が課税される対象者が増加する見込みでした。

改正後、初めての発表

平成27年分の相続税申告状況が国税庁HPに発表されました。
国税庁発表の数字を読み解いていきたいと思います。
被相続人数(死亡者数)は前年比+1.4%ですので微増です。
これに対して課税対象被相続人数は大幅にアップし、なんと前年比+83.2%!!!
改正前:4.4%の人が相続税課税
改正後:8.0%の人が相続税課税
基礎控除額の引き下げによって課税対象者が大幅に増えたことが数値にも表れています。
これは、相続税の対象となる人が1.8倍になったことを意味します。
そして、相続税額は4,000億円アップしました。

相続財産 金額の推移

今後も相続税関係の動きには注視が必要です。
最後に、相続税の対象となる「相続財産」はいったいどれぐらい増えたのでしょうか。
国税庁の資料では財産の種類別の推移グラフは発表されていませんでしたので、作ってみました。
やはり大幅に課税金額がアップしてますね。種類ごとにみてみると、家屋の課税額が低いことがわかります。
相続税計算上、建物が有利であることのあらわれです。
一方、現預金の大幅な増加がみられ、土地の比率も依然として高いです。
今年から、一部の土地の評価方法変更もありますので引き続き注視していきます。

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